イヌツゲ

冬空の晴れた日に鮮やかな赤い実が映えています。何の実でしょうか。イヌツゲかなと思いましたが、イヌツゲなら普通は黒い実をつけますし、いろいろ調べてみましたが良くわかりません。でも「アカミノイヌツゲ」というのもあるらしいので、イヌツゲということにしておきましょう。
12月ももう半ば過ぎ、明日はクリスマスイブです。街中はクリスマスツリーやらイルミネーションやらで華やかですが、一方でこのところの景気の落ち込みで職を失う派遣の人たちのことを考えると、何とかできないものかと思うこの頃です。分けのわからない定額給付金をばら撒くより、もっと有効に使って欲しいものだと思います。
ジェフリーディーバーの「十二番目のカード」を読みました。意なじみのリンカーン・ライム・シリーズの第6作目になります。120年前の奴隷解放に絡む殺人事件に絡んで、相変わらずのどんでん返しの連続とスピード感でぐいぐい引っ張っていくところはさすがです。合衆国憲法と憲法修正条項の問題などミステリの謎解きとは別な部分で興味深く面白く読めましたが、事件の動機の設定についてはちょっと無理な飛躍があるような感じもしました。

石蕗(ツワブキ)

石蕗(ツワブキ)です。フキによく似た丸みのある葉をしていますが、フキと違い常緑性で、吹きより厚みのある表面に光沢がある葉をしています。日陰でもよく育つので古くから庭園の下草として利用されてきました。晩秋に花茎を伸ばして一重の黄色い花を数輪~10輪程度咲かせます。花後はタンポポのような綿毛ができて風が吹くとタネが飛んでいきます。フキと同じように茎を食用とすることもあります。
disgrace01
南アフリカの作家、J・M・クッツェーの「Disgrace(恥辱)」という作品です。初老の大学教授が教え子との関係でセクハラで告発されて、追われるように大学を去ることになります。
そして娘が経営する農園に身を寄せるのですが...といった筋書きなのですが、アパルトヘイト撤廃後の南アフリカが舞台の作品であることが重要な背景となっています。
この作品のあと、クッツェーは2003年にノーベル文学賞を受賞しています。

姫蔓蕎麦


姫蔓蕎麦(ヒメツルソバ)という名前の花です。庭先に植えられていたり、路端に群生していたりするのを良く見かけます。
タデ科の植物でヒマラヤ地方原産らしいのですが、なぜ蕎麦という名前がつくのでしょうね。ピンクの小さな花が粒々状に球状に集まってひとつの花のようになり、そのかわいいボンボンのような花が群生して咲きます。

レコードの方はマデリン・ペルー (Madeleine Peyroux)の「Careless Love」です。
ビリー・ホリディに良く似た声質で物憂いような雰囲気のレトロなイメージです。
取り上げている曲もビリー・ホリディやベッシー・スミスのカヴァー曲が多く、懐かしい感じがします。

オオマツヨイグサ


オオマツヨイグサです。よく月見草と間違えられるのですが、本当の月見草は同じマツヨイグサの仲間ですが別にあり、白い花を咲かせます。
「富士には月見草がよく似合う」と太宰治が「富獄百景」に書いたのはこのオオマツヨイグサだといわれているようです。
以前は良く見かける花だという印象があったのですが、最近はあまり見かけないように思います。
大繁殖して問題になったセイタカアワダチソウと同様に、オオマツヨイグサの帰化植物ですが、帰化植物の場合、一時期大繁殖してもその後少なくなってしまうことがあるのかも知れません。そういえばセイタカアワダチソウも以前ほどは見かけません。

ローリー・リン・ドラモンドの「あなたに不利な証拠として」です。原題は『Anything You Say Can and Will Be Used Against You』という、アメリカで法執行官が被疑者を逮捕する際、被疑者に通告することが義務付けられている「ミランダ警告」という条文の一節です。作者はかつて実際にルイジアナ州バトンルージュ市警に勤務した元警察官であり、五人の女性警察官を主人公に据え、日常と呼ぶにはあまりにも過酷な、彼女たちの警察官としての日々を、内省的に、しかし冷徹に綴った連作短編集です。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀短篇賞を受賞し、2007年度の「このミス」の海外部門で1位となった作品ですが、ミステリーとしてだけでなく、普通小説として優れた作品と感じました。

げんのしょうこ

「げんのしょうこ」です。いわずとしれた胃腸薬、下痢止めの薬となる薬草です。
漢字で書くとそのまんま「現の証拠」なのですね。でも花はなかなか可憐でかわいい花です。
花言葉は「こころの強さ・憂いを忘れて」だそうです。
紅色花のほか白色花のものもあります。

レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)の「メランコリの妙薬(A Medicine for Melancholy)」です。ブラッドベリは1920年生まれですから、今年で88歳になるわけですが、相変わらず元気に作品を発表しています。
この作品は比較的初期の作品で短編集です。早川書房から出た「異色作家短編集」のシリーズ中の1作です。
ブラッドベリという作家はほんとに若々しく、みずみずしい文章で翻訳でもその雰囲気は感じられますが、原文で読めたらもっといいのでしょうね。残念ながら英語の苦手な私には無理ですが。

Aspire One & Ubuntu Netbook Remix

AcerのAspire Oneを手に入れました。既にAsusのEeepc901Xも持っていたのですが、こちらもいいなあと思ったらどうしても欲しくなり、思い切ってNTT-Xで予約してしまいました。8月23日の発売日に代引配達で購入。
早速、WinXPの設定をして使い出しました。EeePCと比べて横幅が多少大きく、その分キーボードのピッチがやや広く入力が楽な感じです。HDDの容量が120GBもあるので、せっかくですからUbuntuをデュアルブートで使うべくインストールして、さらにUbuntu Netbook Remix ツールを導入してみました。なかなかクールで素敵ないい感じです。

レコードの方はカレル・ボエリー (Karel Boehlee)のピアノ・トリオで「サイレント・ノクターン(Silent Nocturne)」です。カレル・ボエリー・トリオといえばヨーロピアンJAZZトリオの典型のようなトリオですが、JAZZらしいスイング感とかインプロビゼーションは期待できませんが、緻密に練り上げられた構成力や,一音一音の深みある音色は素晴らしいものがあります。

山萩(やまはぎ)

山萩(やまはぎ)です。秋の七草にひとつ、「ハギ」は通常この山萩のことです。今日は秋分の日、彼岸の中日です。
今年の夏は雨や雷に日が多く、猛暑といった感じはなかったものの、毎日蒸し暑い日が続いていましたが、ようやく少しずつ秋の気配が感じられるようになってきました。
 来年の明治大学父母会の研修会の会場として使わせてもらう予定の浦安のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルへ先日下見に行ってきましたが、ホテルの庭園には早くも赤とんぼが沢山舞っていました。
須賀敦子さんの全集の第4巻と第5巻です。第4巻は少女時代から大学時代にかけて読んだ本とその本にまつわるエピソードを描いた「遠い朝の本たち」を中心にした本にまつわるエッセイが集められています。本に対して真摯に向き合ってきた須賀さん姿が思い浮かびます。
一方第5巻は須賀さんが愛したイタリアの詩人たちの詩集の訳詩が収められています。私には残念ながらあまり詩を感じるセンスがなく、よくわからないのですが、それでもウンベルト・サバに対する彼女の思いなどが伝わってきました。

能舞台コンサート

昨日(9/14)中山法華経寺で「能舞台ジャズ&クラシックコンサート」にいってきました。9/13に行われた「薪能」のために設置された舞台・観客設備を1日で取り壊すのはもったいないと、翌日にその「薪能」の舞台と観客設備を使って企画された無料コンサートでした。
出演はクラシックからポップスまで幅広いピアニストの「稲本 響」+ボイスパーカッショニストの「MAL」とJAZZピアニスト「アキコ・グレース」のピアノトリオです。
どちらも素晴らしいパフォーマンスで特に「MAL」はマイク1本で様々なボイス効果サウンドで驚かせてくれました。

「アキコ・グレース」もさすがに現在のJAZZピアニストのトップの一人として、迫力のある演奏を聴かせてくれましたが、何曲目かの演奏の終わりでちょうど最後のトーンと同時にお寺の鐘の音(ちょうど6時でした)が重なり、その偶然に一瞬シーンとなった後、大拍手となりました。
最後のアンコールでは「稲本 響」と「アキコ・グレース」のピアノ連弾に他のメンバーもすべて参加して、最高潮の盛り上がりでした。
上の写真はファーストリーダーアルバム「From NewYork」のジャケット写真です。

情熱大陸スペシャルライブ

久しぶりの野外コンサートです。
「情熱大陸スペシャルライブ」というバイオリニストの葉加瀬太郎のプロジュースで他に小田和正・藤井フミヤ・森山直太郎・河村隆一など、なかなか豪華な出演メンバーでした。
場所は夢の島公園陸上競技場、新木場駅から5分ほどのところです。

この時期ですから炎天下での暑さを覚悟していたのですが、比較的涼しく雨にもならず、14:00から20:00までの長時間でしたが、いい雰囲気で楽しめました。
最近の音楽事情にあまり詳しくないのですが、風味堂というキーボード、ベース、ドラムスの3人のバンドが演奏も3人でのハーモニーのボーカルも結構よく、初めて聞きましたが、ちょっと気に入りました。

エミリー・ウングワレー

先日、新国立美術館で開催されていた「エミリー・ウングワレー展」にいってきました。

エミリーウングワレーは、オーストリア先住民アボリジニーです。彼女は、80歳になって芸術に目覚め、亡くなる10年弱の間に、なんと4000点近い作品を残しました。

その作品は一見したところ現代抽象画のようなのですが、アポリジニとしての民族的伝統を素材に様々なイメージを表しているように思えました。

とにかくその色彩の素晴らしさと迫力に圧倒されるばかりでした。