
なんか色々あって、ブログの更新をずいぶんとご無沙汰してしまいました。昨年夏の猛暑で夏バテしてなんとなくサボっているうちに他の事で忙しくなったりとかで、とうとう昨年後半は全くブログの更新をしないで終わってしまいました。
暮れにノロウィルスにやられてダウン。ようやく元に戻り心機一転再びブログの更新をボチボチとやっていこうと思います。
昨年師走の慌ただしい頃に、なんとなく本屋さんで見かけて面白そうだと思って購入した本が加藤陽子東京大学文学部教授の『それでも日本人は「戦争」を選んだ」』です。
私たちの世代は、というか現在でもそうなのでしょうが、学校教育特に高校の日本史、世界史では現代史に関してはほとんど学ばずに済ませてしまっています。授業では古代史から始まって明治維新頃迄来ると時間切れ、その後の現代史についてはほとんど大した知識もなく、普段あまり考えることもなく済ませている人のほうが多いのでないでしょうか。
私もそれほど威張れたものではなく、多少興味のあった司馬遼太郎の作品や米内光政、井上茂美を取り上げた小説とか読んだりしていた程度でした。ですから日清、日露から日中戦争へ、そして太平洋戦争へと突入していった過去の日本について、なぜだれも止めようとしなかったのだろう、あるいは現在でも最近の中国や北朝鮮との関係の中で同じような方向に向かう危険はないのだろうかと考えることがありました。
この本では当時の社会情勢と国際関係の中でどのように日本が外交・軍事・国内政治を行って来たのかを検証しています。多面的で公平な資料を元に展開される議論は目からウロコといった感があります。