石蕗(ツワブキ)です。フキによく似た丸みのある葉をしていますが、フキと違い常緑性で、吹きより厚みのある表面に光沢がある葉をしています。日陰でもよく育つので古くから庭園の下草として利用されてきました。晩秋に花茎を伸ばして一重の黄色い花を数輪~10輪程度咲かせます。花後はタンポポのような綿毛ができて風が吹くとタネが飛んでいきます。フキと同じように茎を食用とすることもあります。

南アフリカの作家、J・M・クッツェーの「Disgrace(恥辱)」という作品です。初老の大学教授が教え子との関係でセクハラで告発されて、追われるように大学を去ることになります。
そして娘が経営する農園に身を寄せるのですが...といった筋書きなのですが、アパルトヘイト撤廃後の南アフリカが舞台の作品であることが重要な背景となっています。
この作品のあと、クッツェーは2003年にノーベル文学賞を受賞しています。
月別アーカイブ: 2008年11月
姫蔓蕎麦
オオマツヨイグサ

オオマツヨイグサです。よく月見草と間違えられるのですが、本当の月見草は同じマツヨイグサの仲間ですが別にあり、白い花を咲かせます。
「富士には月見草がよく似合う」と太宰治が「富獄百景」に書いたのはこのオオマツヨイグサだといわれているようです。
以前は良く見かける花だという印象があったのですが、最近はあまり見かけないように思います。
大繁殖して問題になったセイタカアワダチソウと同様に、オオマツヨイグサの帰化植物ですが、帰化植物の場合、一時期大繁殖してもその後少なくなってしまうことがあるのかも知れません。そういえばセイタカアワダチソウも以前ほどは見かけません。

ローリー・リン・ドラモンドの「あなたに不利な証拠として」です。原題は『Anything You Say Can and Will Be Used Against You』という、アメリカで法執行官が被疑者を逮捕する際、被疑者に通告することが義務付けられている「ミランダ警告」という条文の一節です。作者はかつて実際にルイジアナ州バトンルージュ市警に勤務した元警察官であり、五人の女性警察官を主人公に据え、日常と呼ぶにはあまりにも過酷な、彼女たちの警察官としての日々を、内省的に、しかし冷徹に綴った連作短編集です。MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞最優秀短篇賞を受賞し、2007年度の「このミス」の海外部門で1位となった作品ですが、ミステリーとしてだけでなく、普通小説として優れた作品と感じました。

