ドウダンツツジの紅葉

dscf10420001.jpgドウダンツツジの紅葉です。写真は12月中旬に撮ったものです。普段の年ならとっくに散ってしまっている時期だと思うのですか、今年の暖冬で紅葉も遅れたのでしょうか。ところでドウダンツツジは燈台躑躅あるいは灯台躑躅と書くのですね。ネットで調べて始めて知りました。花は4月から5月頃に白い釣り鐘のような形状のかわいらしい花を咲かすのですが、どういうわけか我が家のドウダンツツジは毎年花を咲かすことがありません。今日は大晦日です。今年も大過なく過ごせたことを感謝してこの1年を終わりたいと思います。

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このところ須賀敦子さんのエッセイを読んでいました。私が須賀敦子さんを知ったのは須賀さんが亡くなるほんの数年前のことだったと思います。 須賀さんの文章は気品にみち、静謐さの中に激しさを秘めているように思います。
凛とした生き方そのものが文章に反映されているからなのでしょう。

すすき

dscf09680001.jpgすすき(芒)です。秋も深まってきました。すすきといえば随分昔の話になりますが、学生時代に仲間と秋の箱根に行ってすすきの原の中を歩きながらおしゃべりしたり、途中休憩してギターで歌ったり楽しいピクニックをして過ごしたことが思い浮かびます。
今でもその頃の同じサークルの仲間とは年1回の忘年会で顔を合わせていますが、今日はちょうどその日に当たりますのでこの後出かける予定です。気の置けない仲間との楽しい時間を過ごして来たいと思います。
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ロバート・ブロック(Robert Bloch)の血は冷たく流れる(Blood Runs Cold)です。ハヤカワの異色作家短編集の中の一冊ですが、「サイコ」の作者でもあるホラー、ミステリーの名手の一人です。ハヤカワ異色作家短編集には他にもロアルド・ダールの「キス・キス」、ジャック・フィニーの「レベル3」、スタンリー・エリンの「特別料理」ジョン・コリアの「炎の中の絵」などなど短編の名手たちの宝庫です。しばらく絶版となっていて手に入らなかったのですが、新たなカバーデザインでやっと再刊されました。

FONルーター

dscf09660001.jpgFONルーターです。無料のWiFiネットワーク(無線LAN)環境を全世界に拡げようというというコミュニティ活動を進めるために安価で提供されている専用のルーターです。
設置すると設置者用の「MyPlace」と外部提供用の「FON_AP」の2つのアクセスポイントが設定されます。自分が外部にアクセスポイントを提供することで、替わりに他者が提供するアクセスポイントの利用権が得られます。
これが拡がっていけば出先で無線LANを利用することが容易になります。Skypeの利用も可能で無線対応のSkype電話で携帯電話替わりも出来ることになります。どこでも利用できるようになるには時間も掛かるでしょうし、簡単ではないでしょうが、趣旨に賛同して参加しました。
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伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の舞台となった松戸市矢切にある「野菊の墓の文学碑」です。
先日その近所の友人のパソコンが不調だということでリカバリの手伝いに行ってきましたが、すぐ近所にこの野菊の墓の文学碑」がありました。

椿

dscf09190001.jpg椿ですが、椿としては随分と早咲きですね。椿というと初冬湯から早春にかけての花というイメージがありますが、この時期から咲き始める椿もあるのですね。薄いピンクのなかなか上品な色合いです。椿は園芸としても大変好まれているため品種が多く、日本だけでも2000種ほどあるそうです。

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ようやく秋らしい気候になってきたこのごろです。読書の秋でいろいろ読みたい本が沢山あるのですが、思うように時間が取れず「積んどく」の本がたまるばかりです。そんな状況ですが、今年4月に亡くなった私のもっとも好きな作家の一人、カート・ボネガット(Kurt Vonnegut)の最後の一冊「国のない男(a man without a country)です。 小説ではなくエッセイというべき内容ですが、まさにボネガットが一杯といったところです。
思えば初めてボネガットを知ったのはちょうど大学を卒業する頃でした。それから35年以上ずっと付き合ってきたように思います。初期の「プレーヤーピアノ」や「タイタンの妖女」から「スローターハウス5」そして「ホーカス・ホーカス」や「タイムウェイク」まで批判精神あふれたユーモアに笑わされ、考えされられ、そして励まされてきました。さようならボネガット。ありがとうボネガット。

水引

dscf08720001.jpg水引(ミズヒキ)です。熨斗などに懸ける紅白の水引が名前の由来だそうです。上から見ると赤,下から見ると白というわけです。4 弁のかわいい花が咲きます。目立たない花ですがなんとなく趣がありますね。
ようやく猛暑も一区切りやっと秋を感じさせるようになってきたと思ったら、今日のお天気ニュースで早くも北海道では今年初の氷点下を記録したとのニュースを聞き、なんと日本は広いことかと感心してしまいました。

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コニー・ウィリスの「航路(Passage)」です。臨死体験とは脳が作る幻想か、あるいは「あの世」からのメッセージなのか?
トンネル、光、天使、亡くなった家族など、心停止から蘇生までの間に見る不可思議な世界。400字詰め原稿用紙にして2060枚という圧倒的なボリュームでありながら、少しも長さを感じさせない小説です。
舞台設定、登場人物、ストーリー展開といった物語を形作るすべての要素が、実に綿密な計算の元に組み立てられて感動のクライマックスを迎えるような展開となっています。

赤トンボ

dscf08650001.jpg赤トンボです。アキアカネでしょうか、それとも体はあまり赤くなく、羽の先に網が掛かっている特長からするとノシメトンボかもしれません。先週の日曜日、9月に入った最初の日曜日にまだまだ暑い日でしたが、今年初めての赤トンボを見ました。我が家の塀の上に止まっていました。
カメラを向けても逃げようともせずじっとおとなしく撮られてくれました。猛暑の夏でしたがこうして少しずつ秋の気配となって行くのでしょう。
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European Jazz TrioのNight Trainです。名前の通り、ヨーロッパのJazzグループですが、いかにもヨーロッパのJazzらしくクリアで優雅なサウンドですが、バイタリティや躍動感といったものは感じません。でも、これはこれで重苦しさがなく気楽に聴けるともいえます。

里見公園のローズガーデン

dscf08590001.jpg先日、日本最高気温が記録された日に、夏季休暇の始まりということもあり、物好きにも江戸川河畔のサイクリングコースを松戸の新葛飾橋まで行って、帰りに国府台の里見公園や堀の内の市川考古博物館と歴史博物館を見学して、一周りサイクリングを楽しんで(というか苦しんでかな)来ました。
最初は野田、関宿の方まで行こうかと思ったのですが、余りの暑さで断念して涼しい里見公園の木陰で一休みしました。
この暑さにもかかわらず、里見公園のローズガーデンはとてもよく手入れされ、美しいバラが咲き誇っていました。写真はローズガーデンとその中央にある「水の詩」と名付けられたブロンズ像です。
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里見公園辺りから東京方面をみた江戸川河畔です。カヌー遊びをしている人やのんびりと釣りをしている人、ジョギングをしている人や私のようにサイクリングをしている人など、様々な人がいますね。

凌霄花(のうぜんかずら)

dscf08460001.jpg凌霄花(のうぜんかずら)です。難しい漢字ですね。ちょっと読めそうにありません。つる性の植物で垣根に咲いているのをよく見かけます。橙色の大き目の花は夏空によく映えます。なかにはピンク色のものもあるようです。先日から夏の全国高校野球大会が始まりました。地元の千葉県代表の市立船橋高校は残念ながら初戦で敗れてしまいましたが、故郷の新潟県の明訓高校は新潟県勢としては8年ぶりの初戦突破となりました。地震で被害を受けた柏崎・中越の方たちにも励みになったと思います。明訓高校といえば水島新司さんの野球漫画「ドカベン」の舞台となった高校ですが、新潟出身の水島さんが実名の学校名の明訓高校を使ったので知られています。不思議な縁なのですが私の高校の同級生が水島さんのマネージャーを勤めています。故郷を離れて40年にもなりますが、やはりいつも気になりますし、甲子園での活躍は嬉しいものです。

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Connie Willis(コニー・ウィリス)のThe Last of the Winnebagos(最後のウィネベーゴ)を読みました。以前同じ作家の「ドゥームズデイ・ブック」を読んだことがあり、とてもいい作品だと思っていましたが、今度は「ドゥームズデイ・ブック」のような長編ではなく、短編、中篇を集めた物となっています。SF作家といえますが、ユーモアや辛らつな風刺や奇妙な味まで幅広さで単なるSFに収まらない作家といえます。ちなみにタイトルについているウィネベーゴというのはアメリカのWinnebago Industries社製の大型キャンピングカー(アメリカで言うモーターホーム)のことです。

夾竹桃

dscf07770001.jpg夾竹桃です。夏の青空に映える花です。真夏の暑い盛りの強い日差しの中それに負けずに咲いている強い印象があります。先週の月曜日柏崎沖地震がありました。朝10時過ぎに千葉でもゆっくりとした揺れのかなり長い時間の揺れがありました。経験から比較的遠い場所の大きな地震なのではと思われたので、すぐにTVをつけてニュースで確認したところ、妻の故郷の柏崎が震源地の地震でした。3年前にすぐ近くの中越地震で被害を受けたのに、また今回の地震です。すぐに電話で連絡を取ろうとしたのですが、全く繋がりません。何度も何度も繰り返しようやく5,6時間後にメールで連絡がつき、幸いながら怪我などはないことだけは確認できました。とはいえ家の中はめちゃくちゃで大変な状況のようです。亡くなられた方や家を失われた方々には本当にお気の毒に思います。そして少しでも早い復旧を願います。

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バリー・ハリスの「First Time Ever」を聴きました。ビバップの伝道師などとも呼ばれたチャーリー・パーカーやバド・パウエルたちと同時代から活躍していたのピアニストです。地味ですが繊細で優雅なピアニストです。サイドマンも長年の付き合いのドラマー、リロイ・ジョーンズに今最も充実しているベースのジョージ・ムラーツです。のびのびとスウィングしている楽しい演奏です。

鉄砲百合

dscf07810001.jpg百合です。白百合ではなく黄色の百合ですが、形からすると鉄砲百合と思われます。でも百合は種類も多く正確なところは分かりません。
日本では万葉集にも歌われているように古くからなじみのある花だったようです。
「夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ」(大伴坂上郎女)

百合は鱗片が重なり合った球根の部分を百合根として食用にしますが、ほろ苦さとほんのりとした甘さがあってとても繊細な風味です。
故郷の新潟では正月料理の「のっぺ」には必ず入れていましたが、市場に出せるほどの大きさに育てるには3年も掛かるのだそうです。bouquet.jpg

先日、フラワーデザインをされている知り合いの方から送っていただいたブーケの写真です。フォーシーズンズホテルでのウェディングブーケだそうです。お花に関わる仕事って素敵ですね。
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デイビッド・リンジー(David Lindsey)の「夜の色」(The Color of Night)を読みました。リンジーという作家は警察小説からサイコサスペンスやスパイ物までなかなか幅広くミステリー作家ですが、ここでは正統派で上質なミステリー仕上がっていて読み応えのある作品です。本の装丁も内容に合った雰囲気のある装丁です。