半夏生です。半分白くなる特徴のある葉をしています。花は葉と同じく白で、紐状の地味な花ですが、半白の葉と調和していいなと思います。
半夏生というのは、元々夏至から数えて11日目頃の日(7月2日のことが多い。年によっては7月1日のこともある)のことを言うのですが、この花がちょうどその頃に咲くのでこの名前がついたということです。
冲方丁の「天地明察」を読みました。ついこの前、映画が評判になっていましたが、あまり詳しい内容を知らず、「江戸時代の暦を作る物語なんだ」という程度でなんとなく図書館で借りた一冊でしたが、とても良かった!
幕府に仕える碁打ち衆の一人渋川春海が挫二十二年をかけて、新しい暦への改暦のために苦難と挫折を乗り越えて、また、さまざまな人との出会いと別れを経験しながら、ついに成就する物語でした。
それにしても暦というものが、人間の生活や政治、経済、宗教にまで与える大きな影響を持つということを改めて知らされました。



