
チューリップです。中近東のアナトリア、イランからパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンのステップ地帯が原産ですが、様々な園芸品種が作られ、17世紀には球根の取引が投機の対象とまでなってチューリップバブルまで引き起こしたことは有名は話ですね。球根の糖度がきわめて高くでん粉に富むため、オランダでは食用としての栽培も盛んで主に製菓材料として用いられるそうです。

映画は「太陽がいっぱい」です。ルネ・クレマン監督がアラン・ドロンを抜擢して作った映画で、この映画でアラン・ドロンは一躍大スターとなりました。ニーノ・ロータのテーマ曲も印象に残る名曲でしょう。原作を書いたパトリシア・ハイスミスは日本では何故かあまり人気が出ませんでしたが駄作がなく、コンスタントに佳作を出していたミステリ作家でした。
月別アーカイブ: 2010年4月
大待雪草

大待雪草です。別名の鈴蘭水仙の方がよく知られているかもしれません。花は鈴蘭にそっくりですが、葉の形を見ればやはり水仙ですね。地中海沿岸原産で英名では「スノーフレーク」というそうです。”小雪のかたまり”といった意味でしょうか。ガランタミン(galanthamine)と言うアルカロイドの一種を含んでいて、将来的には抗痴呆薬(アルツハイマー薬)として使えることが期待されているそうです。

映画は「天井桟敷の人々」です。映画史上の傑作映画とは聞いていましたが、今まで観たことはありませんでした。

ナチス・ドイツ占領下のフランスで作られた19世紀半ばのパリを舞台とした芸人の女性と彼女に惚れてしまう様々な身分の男性4人の人生と運命を描いています。第1部「犯罪大通り」、第2部「白い男」と分けられた3時間以上に及ぶ大作ですが、中だるみすることもなくとても面白い映画でした。
馬酔木(あせび)

馬酔木です。馬が食べると酔って足がなえること から「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、しだいに変化して「あしび」そして「あせび」となったそうです。漢字の「馬酔木」もその由来によります。万葉集にもよく歌われている古くから日本で知られた花です。
「磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに」
万葉集 大来皇女

今週の映画は第2次世界大戦後のイタリアに生きる庶民の人生の歓びや哀しみを、初老の鉄道機関士とその家族の姿を通して描いたピエトロ・ジェルミ監督の作品、「鉄道員」です。末っ子の少年サンドロの純真な眼を通して、親子の愛情や夫婦の愛、そしてイタリアの地に生きる庶民たちの喜怒哀楽を、印象的なギターのテーマ曲とともに温かい人間愛で描いています。
昨年末に退職してから3月末まで3ヶ月間休養と充電期間のつもりで過ごしてきましたが、4月から地元市川市の「情報システム調達専門員」に採用され、週2回仕事に就いています。自分の長年の経験を活かして少しでも地域に貢献できたらと嬉しく思っています。