
シロツメクサです。一般的にはクローバーという英名のほうが知られているかもしれません。和名の「ツメクサ」の由来は、江戸時代にオランダから輸入されたガラス器の梱包の際に本草が詰め物として使われていたことから「詰草」と呼ばれるようになったからだそうです。また蜂蜜をとるための重要な植物で、クローバーの蜂蜜は世界で最も生産量が多く、葉は茹でて食用にすることもできます。四つ葉のクローバーは十字架に見立てられて、幸福のシンボルとされますが、実際にはアイルランド民俗学上、キリスト教普及以前より、特別な物とされていたようです。

映画は「薔薇の名前です。ウンベルト・エーコの原作の同名小説の映画化作品です。中世ヨーロッパの修道院で起こった殺人事件を当時の宗教的背景や慣習を交え、荘厳な雰囲気で映像化され重厚なドラマとなっています。探偵役の修道士ショーン・コネリーと、その弟子のクリスチャン・スレーターはさしずめシャーロック・ホームズとワトソン博士といったところですが、謎解きとしてもなかなか面白く出来ています。