久しぶりに映画を見て来ました。今年また再開した「午前十時の映画祭」の第1弾、「冒険者たち」です。
画期的な新型エンジンの開発にひとり取り組む中年の自動車技師ローランと、その友人で、若くハンサムなパイロットのマヌー、そして、ある日ローランの工房にやってきた駆け出しの前衛彫刻家レティシア。リノ・ヴァンチュラ、アラン・ドロン、ジョアンナ・シムカスが演じる3人の夢と挫折と冒険と通じての友情と絆を描いた、ちょっと歳はいっているが、まあ青春映画といってもいいのかもしれません。とは言えリノ・ヴァンチュラとアラン・ドロンはカッコいいし、ジョアンナ・シムカも素敵です。

こんなふうに言うと何か明るく陽気なアクション映画のように聞こえてしまいますが、レティシアのあっけない死と海への埋葬やラストの銃撃戦とマヌーの死、そして一人残されたローランと要塞島を空撮でゆっくりと移してエンドになる、静かな空虚さみたいなものを表現しているように思った。