かすみ草

dscf07760001.jpgかすみ草です。今日明治大学の父母会でたまたまこのかすみ草を園芸店で求められてお持ちになっておられた方がいて、とても素敵なお花だったので写真を取らせていただきました。かすみ草は好きな花ですが、普通のかすみ草はひょろっとたよりない感じで鉢植えにするのはちょっと難しい花です。でもこの種類はジプシー・ディープローズというらしいのですが、矮性でこじんまりとまとまって、これもまたいいなと思います。花言葉は「清い心」だそうです。

richie0001.jpgこのところ仕事が忙しく、なかなか好きな本を読んだり、音楽を聴いたりする時間が取れませんでしたが、今日は久しぶりに聴いています。リッチー・バイラークの「別れの曲」というアルバムです。リッチー・バイラークはJAZZピアニストですがもっとも現代クラシックに近い感覚と方向性をもったピアニストかも知れません。その意味ではキース・ジャレットとも比較されることもありますが、キース・ジャレットのような土着性は感じられない代わりにより純粋にショパンやドビッッシーの世界に近いリリシズムを感じます。

躑躅

dscf07530001.jpg1ヶ月以上も更新しておらず、ようやくの更新です。写真も最近のものではなく約1ヶ月前のGWに群馬県館林のつつじヶ岡公園へ行った時のものです。つつじの古木の群生で有名です。今年はやはり例年より開花が早かったらしく早咲きの種類は既に咲き終わってしまっていましたが、それでも樹齢数十年以上も経つ古木が咲き並ぶ様は壮観でした。帰りには名物の館林うどんを頂きました。

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先日、息子から借りてサリンジャーの「The Catcher in the Rye」を読みました。二十歳代のころ「フラニーとゾーイ」や「ナイン ストーリーズ」は読みましたが、何故か「ライ麦畑で捕まえて」だけは読み損ねていました。村上春樹訳のせいもあるのか、読む前に想像していたイメージとちょっと違う感じもありましたが、たぶん若い時分に読んでいたらまた異なった感じでとらえていたように思います。

春蘭

dscf07290001.jpg春蘭です。日本原産のランの一種です。ランというと熱帯産の派手なランを思い浮かべることが多いのですが、実は日本の野生ランは種類も多くも素敵な花を咲かせるものが多くあります。春蘭も葉陰に隠れて下向きに花をつけますから目立ちませんがとても可憐な花です。

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このところジェフリー・ディーヴァーにはまっています。リンカーン・ライム・シリーズの第3作「エンプティ チェア(Empty Chair)」です。
題名のエンプティ チェアというのは心理臨床におけるゲシュタルト療法というカウンセリング技法で心理関係、カウンセラーなどの専門家の中ではかなり知られた技法だそうです。ストーリーはどんでん返しに継ぐどんでん返しで最後の最後まで息継ぐ暇もないような感じです。

白木蓮

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白木蓮です。木蓮の英名はマグノリアですが、よく英米の小説の中で出てくる花です。香りも強く桜より一足早く咲く春を告げる花のひとつです。同じモクレン科の仲間に辛夷(コブシ)がありますが、子供の頃我が家の小さな庭にこぶしの木があって、まだ雪が残っていたりする春早くに咲くその淡いピンクのモクレンよりも素朴な感じの花がとても好きでした。
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久しぶりのJAZZです。ビル・エヴァンスとジム・ホールの「Under Current」ですが、これこそまさにインタープレイという二人の緊張感がありながらリラックスしているようにも感じられる素晴らしい演奏です。
ジム・ホールは25年ほど前に日本に来た時に銀座の小さなお店で目の前で演奏を聴き、弾いていたギターにも触らせてもらったことがありましたが、演奏だけでなく人間的にもとても素晴らしい人でした。

ノースポール

dscf06970001.jpgノースポールです。原産地は北アフリカです。名前のノースポール(北極)は花つきがよく、株全体をおおうほどに白く咲くところから連想されたそうです。
30年ほど前に読んだことのあるカート・ボネガット・ジュニアの「スローターハウス5を読み直してみました。
第2次大戦最大の無差別爆撃を受けたドレスデンで捕虜としてその経験をしたカート・ボネガット・ジュニアが自身の体験に基づいて書いた物語です。ドレスデン大空襲は戦後しばらくはその実態が明らかにされておらず、あまり知られていないようですが、死者135,000人といわれ、単純な比較はすべきではないでしょうが、死者数だけから言えば、広島、長崎の原爆や東京大空襲以上のものでした。
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カート・ボネガットらしく重い主題をいつものSF風な物語の中で、しかしながら戦争の残忍さ、悲惨さを声高に訴えるというのではなく、死は日常のできごとだといい、頻繁に出てくる「そういうものだ(So it goes.)」というフレーズによってかえってその不条理さをよりくっきりと示しているように思います。

パンジー

dscf06950001.jpgパンジー(三色スミレ)です。かわいい花ですが見掛けによらず寒さに強く、花の多くないこの時期を楽しませてくれます。様々な色と形の変化のとんだっ種類がありますが、この写真の花は比較的小ぶりでシンプルなので、華やかさはありませんが、その分清楚な感じがします。

ジェフリー・ディーヴァーの「静寂の叫び(A Maden’s Grave)」を読みました。
刑務所を脱獄した逃亡中に人質を取って立てこもった囚人たちに対し、FBIに担当官が人質解放の交渉を続けるが、犯人との駆け引きを中心に緊迫したサスペンスで最後の二転、三転の展開もあって引き込ませます。
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それともうひとつ、人質が聴覚障害者たち(聾学校の生徒と先生)という設定なのですが、聴覚障害者を日常的な「当たり前の存在」として描写しています。
同時にまた、折りに触れて聴覚障害にまつわる誤解や偏見を正していくという姿勢も伺え、このあたりの取り上げ方も好ましいものと思えます。

シクラメン

dscf05980001.jpgしばらく更新できませんでした。久しぶりの更新です。シクラメンです。冬の花としてはもっとも華やかで印象の強い花です。
以前は結構高価で貴重な花という感じがありましたが今はとてもポピュラーな花になりました。

ジョゼフ ウォンボーの「ゴールデン・オレンジ」を読みました。
特別に傑作とか秀作という小説ではないのだと思いますが、、なぜか引き込まれて読んでしまいました。
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ミステリーなのに殺人事件も起きないというちょっとありえないようなスチュエーションの筋書きですし、それでいてちゃんと謎解きになっているという不思議なミステリーです。主人公のアル中の元警官と有閑マダムといってもいいのかもしれない中年女性とのラブロマンスを魅力的な人物描写で描きながらほろ苦いラストの結末へと導いていきます。